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上質な空の旅を求めて試行錯誤

【第2回】特典航空券&海外発券で行くヨーロッパ周遊+おまけ:アリタリア航空エコノミークラスでローマ経由カイロ

ウェスティン・パリ・ヴァンドームを拠点に散策

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 実施から実に9か月ほども遅れて第2回です。spgの滞在実績を回収したかったのもあり、何も考えずにWestin Paris Vendomeにしましたが、なんとルーブル美術館が目と鼻の先!非常に助かりました。観光コースは定番のモンマルトルの丘とか、エッフェル塔とか、教会とか美術館とか例の薬局とか、だいぶベタなラインしか行っていません。普通過ぎるので割愛します。強いて言えば、ホテルのレストランで出たメロンの冷製スープがとんでもなく美味しかったくらいですかね。

 

 さらに敢えて特筆すべき事項があるとすれば、映画「プラダを着た悪魔」のラストに出てくるあの噴水の周辺にいるときに仕事の電話がかかってきて、マジでスマホを噴水に投げ込んでやろうかと思ったことぐらいです。

 

AZ317:CDG~FCO(A321)

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 さて、3日ほどの滞在を経て移動当日、日も昇らぬ早朝にタクシーでシャルル・ド・ゴール空港へ移動します。ニッポン500マイルキャンペーンでコツコツ貯めたデルタマイルをここぞとばかりに消費して発券したエコノミークラス片道の特典航空券です。

 

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 まだデルタアメックスゴールドの残滓(?)により、スカイチームエリートプラスを保持していた関係で、エールフランスラウンジを使うことができました(デルタアメックスは解約済)。シェンゲン圏内フライトということもあり、ラウンジは質素。簡単な軽食とドリンクがあるくらいでした。日本でいうところのサクララウンジとかANAラウンジに毛が生えたぐらいのイメージです。

 

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 ごく普通のエコノミークラスでのフライトだったのですが、気に入らなかった(というか、心配になった)のが、シートベルトランプの一部が球切れを起こしていたせいか点灯していなかったこと。確かに、しばらく前に倒産していたという話は聞いていましたが、それでもこういうところはちゃんとしてほしいものですね…

 

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 さて、スイス付近の綺麗な山々を飛びこえる約2時間のフライトを経てAZ317便はローマ・フィウミチーノ空港に着陸しました。いつも思うのですが、A321のジャンプシートの設定ってユニークですね。

 

 次のフライトはAZ896便、エジプト・カイロ空港行き。ここで4時間少々時間があるので、スカイチームエリートプラスの権限を活用してアリタリア航空のラウンジ巡りを開始します。僕たちはシェンゲン域外へのフライトなので、ボーダーコントロールを通過しなくてはいけませんが、一旦シェンゲン域内出発ロビー内のアリタリアラウンジを発見したので立ち寄ってみることにします。

 

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 感想は…普通。というか、思ったより狭いなと思ってしまいました。コーポレートカラーである白と緑をインテリアに多く配分したモダンな感じのラウンジ…と言いたかったのですが、フード、ドリンク、リビングルームともにが貧弱と言わざるを得ません。おそらくシェンゲン域内近距離線搭乗者対象だから、ということなのでしょう。世界各地でラウンジ巡りしているとどうしても目が肥えて批判的になってしまってよくありません。

 

 パサついたサンドイッチとジュースをやっつけ、そこそこにラウンジを退散して空港内を散策します。そして、ボーダーコントロールを抜け、エアトレインに乗ってサテライト(Boarding Area G)に移動します。ドルチェ&ガッバーナの前のエレベーターに乗って、長距離線搭乗者向けのカーサアリタリアラウンジに到達できます(ここまで結構苦労しました)。

 

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 先ほどのラウンジとは違い、静かでゆとりのあるレイアウト。フードも(先ほどのラウンジに比べれば)格段にレベルアップしています。が、肝心のパスタがなくてちょっとがっかりでした。カプチーノがおいしかったです。

 

AZ896:FCO~CAI

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 いよいよ、問題の(?)カイロ空港へのフライトです。海を越えた先、砂獏の茶色と空の青のツートンカラーの世界を3時間ほど飛び越えて、A320は砂の街に降下していきます。空港の滑走路やタキシーウェイの横も唯々砂色。砂嵐で空港が閉鎖、なんてことがあったりするんでしょうか。

 

 今回のカイロ行きは、カイロ発券によるエティハド航空ビジネス、ファーストクラス成田行き格安航空券のための滞在なので、トランジットのみ、ホテルもエアポートホテル(ル・メリディアン・カイロエアポート)でトラブル対策で1泊の余裕を持たせた、という最低限のセットです(エジプト駐在の友人と夕食を一緒に食べることができたのはラッキーでした)。正直、観光とかもできればよかったな、と今更思うのですが、いろいろとハードルが高かったので、今回は見送りました。

 

カオス!カイロ空港

  ある程度覚悟はしていましたが、降機後はトラブル続きでした。

 

 1、ビザ(USD25)をJPYで買ったがために1.5倍くらい払わされる

 2、ル・メリディアンにたどり着けずに空港周辺を2時間程歩きまわる羽目に

 3、タクシーの勧誘攻撃

 4、空港の建物入り口の一つが鎖で施錠されていて入れない

 

 まあ、1は自分がアホだったので文句は言えないのですが…疲れました。ホテル到着後はしばらく動けませんでした(笑)。この失敗を糧に、僭越ながら皆様にアドバイスするとすれば、ル・メリディアンはT2出発ロビー直結ですが、ターミナル間の移動や空港周りの道の状況があまりにもアレなので、ホテルに電話して迎えの車をお願いしたほうが賢明です。

 

 自力でターミナル間を移動してT2出発ロビーにたどり着くためには、タクシーの勧誘攻撃をガン無視できる鉄のメンタルが必要になりそうです。ちなみに、タクシーの運転手を無視して警備にあたっていた軍人に話を聞くと、正しい道を教えてくれました。困ったら軍人に聞きましょう(?)。なぜかエミレーツのグランドスタッフにホテルの行き方について、イレギュラーな道を教えてもらったあげくドツボにはまったのをどう理解していいか未だに分かりません(笑)。

 

Le Meridien Cairo Airport

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 疲れた体に癒しが染み渡る、とはまさにこのことでしょうか。水回りもとても清潔感があり、ベッドも大きくて、ゆったり寛げました。ただのペットボトルの水がこんなに美味しいとは(笑)。この後、Uberでカイロ市内にある外国人御用達レストランまで移動し、カイロ駐在の友人と会食できました。この街はUberがないと死んでた(真顔)。しかし結局、ホテルのプールやバーなども使えないまま滞在を終えてしまったのは、非常にもったいないことをしたかな…と後悔しています。

 

次回予告

 大好きなエティハド航空で日本へ一時帰国(!?)します。カイロ発券の力を使ってまさかの実費で発券してしまった787‐9ファーストスイートはじっくり書き込んだ記事にしたいと思います。