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上質な空の旅を求めて試行錯誤

【第1回】特典航空券&海外発券で行くヨーロッパ周遊+おまけ:カタール航空ビジネスクラスでドーハ経由パリ

ビジネスクラスの頂点を満喫するんやで

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 JALマイルで発券した特典航空券と、エジプト・カイロ発券航空券を併用してヨーロッパ(一部中東を含む)周遊旅行を計画し、今秋に第1回目を達成してきましたのでその様子をお届けします。今回は第1旅程、カタール航空ビジネスクラスで行く羽田発ドーハ経由パリ行きについてです。QR813便で深夜に羽田を発ち、翌朝ドーハへ。乗り継ぎのQR039便で現地時間昼過ぎにパリ・シャルル・ド・ゴール空港に着陸する、総飛行時間17時間半のプランです。

 

 

 

  もともと羽田~ドーハ便にはB787-8が使用されていたのですが、最近になってA350-900に変更されています。加えて、カタール航空と言えば、スカイトラックス社ファイブスターエアラインとして君臨し、同じくスカイトラックス社によって最優秀ビジネスクラスとして表彰された経歴を持っています。最近、個室仕様のビジネスクラスQSuite”を導入し、新しい風を吹かせている中東三大エアラインの一角ですね。その座席とサービスを最新鋭機で満喫できるというのは非常にありがたい話です。

 

 加えて、ドーハ~パリ便の機材は超大型機:A380-800です。よく記事には見てましたが縁がないままで、一度乗ってみたいと思ってムズムズしていたんですよね。今回念願かなって搭乗できることとなりました。しかも2階席!いつもは見えない景色が見れそうです。マイル様々ですね。今後は消え行く運命と言われているので、今回搭乗できて本当に良かったです。

 

QR813HNDDOHA350-900

 

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 9月某日、雨のそぼ降る羽田空港国際線ターミナル。例によって早めに空港に到着していた僕は、Lカウンターでのチェックインを済ませ、いつもどおりJALファーストクラスラウンジキャセイパシフィック航空ラウンジをハシゴします。例に漏れず今回もローラン・ペリエからの靴磨きをしてもらいました(笑)。スタッフさんによれば、最近ローラン・ペリエのグレードがアップしたようで、ボトルに貼ってあるシールの形も変わったのだとか。僕の舌はそこまでシャンパンの機微を感じ取れない凡夫クラスなので気の利いたコメントなど出来ないのですが、取り敢えず美味しかったです。

 

 

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 キャセイラウンジはほぼガラス張りで空港全体がよく見渡せます。雨だったのが悔やまれますが、眼下には本日搭乗するA350-900が出発準備をしていました。それではゲートに移動し、満を持して搭乗開始です。

 

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 A350−900のキャビン内を一言で表すと「想像以上にでかい」ですかね(小学生並みの感想)。LED間接照明と、キャビン中央部座席上部にオーバーヘッドビンがないことで頭上の空間に余裕がたっぷりあります。身長185センチの僕でもあまり圧迫感がない。シートがでかい。足元の空間がちょっと落ち着かないくらい広い。窓がでかい。縦長、電動シェード付き787もかなり窓が大きかったですが、同等のサイズ感です。

 

  世界最高峰と讃えられるシートはグレーとワインレッドの2色。足元も伸び伸びしていて圧迫感も全然ありません。BRICsのアメニティポーチにパジャマまで頂いてしまいました。ウェルカムドリンクのシャンパンを飲んだら、いよいよドーハまで10時間のフライトです。たっぷり取材させていただくことにしましょう。エクストラワイドなのはボディだけではないようです。

 

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 やはり中東圏の航空会社だけあって、マップを表示するとメッカの方向を指し示してくれます。前方のキャビンにいるからというのもありますが、エンジン音もA340B767等に比べると格段に静かです。

 

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 L2/R2ドア前には小さいながらもバースペースがあります。写真を撮ろうとすると、CAさんが「すみません、まだセットアップが済んでなくて(笑)」と一言。中東航空会社は空間の使い方にも余裕がありますね。

 

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f:id:fly-beyond:20180301133324j:plainf:id:fly-beyond:20180301133328j:plain  夕食の時間です。勿論フルコースいただきましたよ。ただ、LED照明が紫基調だったので何となく妖艶な感じになってしまい、ちょっと落ち着きませんでしたが(笑)

 

 

 

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 夜明けの機窓にA350特有のウイングレットが美しいです。機体は徐々に高度を下げ、海沿いの砂漠にあるドーハ・ハマド国際空港へ定刻に着陸しました。最高のフライトでございました。いつも、機内の空気の乾燥で鼻をやられることが多いのですが、今回のフライトでは全くダメージを受けませんでした。さすが最新鋭機。

 

※そういえば、油圧系統の過熱問題ってどうなったんでしょうか。

https://jp.reuters.com/article/airbus-a350-safety-idJPKCN1B40XC

 

DOH:Doha Hamad Intl

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 降機後に次のフライトを確認しておいたら、満を持して空港探索です。噂に名高いAl Mourjan Business Loungeもちゃんと押さえたいと思います。ターミナルはすっきりしており、開放感に溢れています。トランジットゲートの長蛇の列に加わり、手荷物検査を通過して出発ロビー制限区域へ入ります。例の黄色いクマのぬいぐるみもチェックしたら、まずは腹拵えと気分転換も兼ねてAl Mourjan Business Loungeに向かいます。

 

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  到着便が多く重なる時間帯だったせいか、かなり混雑しており、自分が一息つくための座席を確保するのに少々手間取りました。内装は水を使ったおしゃれなモニュメントの周りを囲むようになっていて、高い天井の開放感を活かしつつ、ファミリー向けのソファにはプライベートを確保するような配置のインテリア。カフェゾーンが2つ、食事をいただけるダイニングゾーンが2ヶ所。圧倒的な収容人数です。世界中からビジネスマンを誘致するにはこのくらいの投資が必要になってくるものなのでしょうか。

 

 

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 全面ガラス張りのエアトレインで搭乗ゲートに移動しますが、QR039便は到着機材が遅れていたようで、ラウンジに戻ってしばらく待ちぼうけでした。その後、やっと準備が整ったようで呼び出しがあり、満を持して巨艦A380に搭乗します。

 

QR039:DOH〜CDG

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 さて、次に登場するのはQR039便。巨艦A380です。これに乗りたかった!

 

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 搭乗するゲートはC12。エコノミーとビジネス、ファースト客とはゲートや待機エリアが分けられていました。

 

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 ドーハ・ハマド国際空港からパリ・シャルル・ド・ゴール空港までは約6時間ほど。日本近郊でいくとシンガポールぐらいになるでしょうか。2階席、というのはB747A380以外にない響きで非常に興味深かったのですが、今回念願かなって搭乗することが出来ました。

 

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 機体としては一応1世代前の機体に該当しますから、窓のサイズもちょっと小振りですね。4発エンジンということはその分騒音も凄いのかと思っていましたが、予想に反して静かでした。

 

 

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 A380名物、バースペース。カクテル、おつまみ食べ放題です。醍醐味という言葉はまさにこの為にある(?)優雅なひとときです。

 

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  快晴のパリに到着しました。6時間くらいのふらいとでもアメニティポーチがもらえたのはありがたかったですね。

  

次回予告

  パリ観光は今回の本筋とはちょっと違うので割愛するかもしれません。 次回は、デルタ航空スカイマイルから発券したアリタリア航空でローマを経由し、難関・カイロ国際空港へ向かいます。