fly-beyond.com

上質な空の旅を求めて試行錯誤

【第1回】JALプレミアムエコノミークラスで行く週末弾丸香港+おまけ

eJALポイント60,000ptの使いみちに悩む

f:id:fly-beyond:20171007163517j:plain

 2017年度ダイヤモンドステイタス保持者には4月頃に60,000eJALポイントが付与されます。これの使いみちに非常に悩んでいたのですが、JALのお得な運賃キャンペーンのページを徘徊していますと、プレミアムエコノミークラスでシンガポール/香港までJPY99,000というのがありました。先の記事で記載しましたが、香港やシンガポールは旅費が高く付きがちな目的地ですので、これが60,000円節約できるとなるとかなり大きいです。そこで今回は行こうと思って行けていなかった香港にしました。過去、キャセイパシフィック航空に搭乗する機会は結構ありましたので、何回か寄港はしていたのですが、入国はしてないんですよね。

 

fly-beyond.hatenablog.com

 

 機材はボーイング777−200ER、キャビン更新後の機材です。どうせならビジネスまでアップグレードしてやろうか、などという相変わらずな欲望が頭をもたげましたが、マイルでのアップグレードも、実費購入も、考えてみるとイマイチ割にあいません。それに何やらこのSkySuite3(SS2)、あまり評判が良くないみたいです。なんでもフットレストがないとか(僕はフットレストを使わないので気にならないのですが)、埋められてる気分だとか、散々です(そりゃ、スカイラックスやらスカイリクライナーに比べれば断然良いんですけど)。完全に睡眠用シート、ということになっちゃうんでしょうか。それならもっと別のところで盛大に使ってやろう、ということで、今回は当初の予定通り往復PYクラスで手配を進めました。

 

私見ですが、近年じゅうにA350-900で置き換えることが分かっているのでケチったんじゃないでしょうか(笑)正直なところ、長距離国際線用A350ビジネスクラスシートがこれにならないことを心から願っています。

 

 

羽田空港国際線・ラウンジ巡り

f:id:fly-beyond:20171007163735j:plain

 

  早めにチェックインを済ませたら、足早にJALファーストクラスラウンジへ向かいます(サクララウンジはもはやただの喧騒です)。思い立って履いていた革靴を磨いてもらうことにしました。前回はミスジ鉄板焼でしたが、今回は朝食の時間帯だったのでガレットです。ローラン・ペリエを傾けながら、ガレットに舌鼓を打っておりましたところ、ふとキャセイパシフィック航空のラウンジの存在を思い出して、そちらにも顔を出してみることにします。

 

 キャセイラウンジはキャセイドラゴン便が今年の秋から運休になるため、夜の閉館が早くなりそうですね。夜でも騒がしいサクララウンジと違って静かで落ち着く素敵な空間だったんですが 

 

 

f:id:fly-beyond:20171007200149j:plain

f:id:fly-beyond:20171007163846j:plain

 朝なのでヌードルバーではなくフレンチトーストです。シグネチャードリンクなんかも楽しみながらくつろぎます。ずっと気になっていたんですが、キャセイラウンジの内装・家具はどこの会社が販売しているんでしょうか。すごく気になります。

 

f:id:fly-beyond:20171007163918j:plain

 さて、実は時刻表上、JL029便とそう変わらないスケジュールでキャセイパシフィックのCX543便が出発します。機材はボーイング777-300ERで、JALとのコードシェア便ですから、ビジネスクラスの快適さに絞って発券する場合はこっちのほうが良いんじゃないかと思います。ただ、お値段設定がJPY136,000+諸税となかなかシビアです。かと言ってJALマイルから特典航空券で狙いに行くとなると、キャセイの便は非常に取りにくいんですよね。特典枠がかなり少なく設定されているか、自社上級会員(マルコポーロ:ダイヤ、ゴールドあたり)に専用枠があるんじゃないでしょうか。やはり日本~香港線でビジネスクラスをマイルで発券するのは相対的にもったいない気がします。

 

 

JL029HNDHKG

f:id:fly-beyond:20171007164056j:plain

 

 搭乗してからわかったのですが、残念ながら僕が選択したPY席コンパートメント最後列は窓がありませんでした。それでも、テーブルはかなり広く、全席はリクライニングしてこないうえに収納の容量も大きく、34時間程度を過ごすには文句なしです。もう少し頑張ればバンコクシンガポールぐらいまでは行けるかもしれません。

 

 

f:id:fly-beyond:20171007164006j:plain

 

 ビジネスクラスコンパートメントを通りかかりましたが、予習の成果がマイナス方面に出てしまったらしく、なんとなく狭苦しく感じてしまいました(多分先入観と偏見だと思いますが)。また、実際に乗ってみてレポートできる機会があればそうしたいと思います。また、もしこれに搭乗する機会があったら窓側席を死守しようと心から思ったのでした。いやでももしかすると他社線に乗っちゃうかもしれない。

 

 

f:id:fly-beyond:20171007201301j:plain

f:id:fly-beyond:20171007200740j:plain

f:id:fly-beyond:20171007200244j:plain

  特筆すべきこともなく、フライトは順調に進み、香港国際空港に定刻通りに着陸です。さすが本拠地、赤や緑のブラッシュウイングがそこかしこにひしめいています。取り急ぎホテルに荷物を預けるべく、エアポートエクスプレスに乗り込んで九龍周辺を目指します。九龍駅で降りて、ショッピングモールで昼食を食べながら作戦を考えます(チャーハンが赤い!)。まずはホテルにチェックインして身軽になることが肝要。地図的には、九龍駅と今回宿泊するホテルのあるエリアである尖沙咀(チムサーチョイと読みます)はそんなに遠くないので歩いていくことを画策しました。

 

 が、複雑な構造と大規模な建築工事に道を阻まれ、九龍駅から外に出ることが出来ません。散々迷った挙句、地下のバスのりばにある「香港エクスプレスに乗った人限定、ホテルまで無料シャトルバス」になんとか乗り込み、Sheraton Hong Kong Hotels & Towersにたどり着くことが出来たのでした。 

 

Sheraton Hong Kong Hotels & Towers

 

f:id:fly-beyond:20171007200345j:plain

f:id:fly-beyond:20171007201201j:plain

 

 旅費が浮いたぶん、ちょっと奮発してハーバービューにしてみました。部屋に荷物を置いて出かけようとしたところ、こんなものを発見しました。部屋ごとに観光客向けの携帯端末(スマホ?)が設置されていて、色んな情報を提供してくれるようです。何か良いことあるかも、と思って持ち出してみたものの、使うことなく終えてしまいました。

 

 

f:id:fly-beyond:20171007200828j:plain

f:id:fly-beyond:20171007200915j:plain

f:id:fly-beyond:20171007201014j:plain

f:id:fly-beyond:20171007201047j:plain

f:id:fly-beyond:20171007201440j:plain

 ビクトリア・ハーバーSOHOエリアを散策した後、1日目の夜はちょっと気になっていたペニンシュラ香港のダイニングで中華です。湯気をあげている鉄観音茶をすすりつつ食べる胡桃のピーカンナッツは美味しすぎて手が止まりませんでした。勿論本場中華料理もとても美味しかったですよ。2日目は本場の飲茶を食べるために尖沙咀から香港島へ渡り、トラムで市内を散策しました。有名店で食べた飲茶はとても美味しかったです。

 

時間を持て余し、勢いでマカオへ 

 

f:id:fly-beyond:20171007200425j:plain

 その後の話なのですがやることがなくなってしまいました(笑)いや、本当にないわけではないのでしょうけど、ディープな香港に足を突っ込みに行くと、翌日のフライトに間に合わないかも知れなかったのです。それは流石に社会人としてアレなので、今回はおとなしく(?)マカオに足を伸ばしてみることにしました。香港島の船着き場から船に乗って約2時間掛からないくらいだったと思います。ちなみに、マカオの連絡船発着場は2つあるようです。船着き場の屋上はヘリポートで、ヘリでもマカオに入れるそうですが一体幾らかかるんでしょうか。

 

 マカオ島に上陸し、がらんとしたイミグレーションを通過すると、ターミナルの前には何もない。本当に何もないんです。MRTの駅かと思われたものは建設中で、どうやって市内の主要なポイントにアクセスして良いのかまったく分かりません。

 

 バスターミナルに行ってみると、多くの観光客と思わしき人々は何やら観光施設へ向かうバスに次々と乗り込んでいきます。しかもそのバスのきらびやかなこと。ホテルの宿泊者用チャーター便かと思っていたのですが、山手線かという位にひっきりなしにやってきては皆が乗車していくのと、暑さに心が折れそうになっていたこともあって、流れに乗って適当に乗ってみることにしました。

 

 チョイスしたのは「ギャラクシー」のバス。道中にマカオ空港が見えたりしながら、色々考えて得た結論としては、空港や港からドデカイホテル複合アミューズメント施設へのアクセスを最優先にして設計された結果なんだろうなあ、ということでした。まさに観光立国の真髄ですね。つまり、観光客が市街地に出来るだけ安く出るためには、カジノリゾートホテルのバスで空港からホテルに向かい、ホテルの玄関からタクシーに乗って街に出る、という2段階を踏むことになります。

 f:id:fly-beyond:20171007200522j:plain

f:id:fly-beyond:20171007200641j:plain

 結局今回ホテルには長居せず、早々にタクシーでマカオ市内中心地に乗り付けて、街歩きに繰り出します。東洋の活気と熱気、それに西洋のスッキリとした町並みが混ざった不思議な街でした。味付けジャーキー?が美味しかったです。帰りはタクシーでそのままマカオの港に向かい、香港行の船のチケットを買いますが、どうやら尖沙咀行きもあるようだったのでスタッフに聞いてみると、2時間後と言われたので諦めて香港島行きに乗ります。

 

 ところが、ゲートオープンの時間になっても列が進まず、カウンターで中国人の団体が何やら騒いでいます。嫌な予感を覚え、カウンターで別の作業をしていると思われるスタッフを呼び止めます。トラブルになって出費がかさむのも、まして明日の飛行機に乗り遅れるのはマズいです。

 

「何が起こってるんだ。船には乗れるのか。(埠頭へ)入っていっていいのか」

「待って、まだ待って。あ、いいよ行って行って!その階段の下!」

 

 何だったのか分かりませんでしたが、取り敢えず無事に乗船。香港島へ帰還します。さて、ここでホテルには戻らず、ずっと行ってみたかったビクトリア・ピークに足を運びます。 

 

 

次回予告 

 

 というわけで次回、香港国際空港ラウンジ巡り~帰国編です(多分)。ラスベガス編もろくに完結していないから書かなければならない!そして直近のフランス~カイロも終わったから書かなければならない!