AA170:NRT〜LAX
遅筆もここまで来ると言い訳出来ないレベルですが、何とか時間を作って書いてみます。今回はアメリカン航空ボーイング777−200ERでロサンゼルス:トム・ブラッドレー国際空港までのフライトの様子をお届けします。前回、ラウンジもお預けを食らうなど散々でしたが、なんとか皆で試練をくぐり抜け、ゲートから搭乗するところから今回のお話が始まります。
シルバーの機体に描かれた、赤、白、青で構成されたエンブレムとAmericanの文字が目を引きます。このボーイング777-200ERという機材ですが、最近機内がリニューアルされ、1-2-1アブレストのフルフラットビジネスシートと3-4-3アブレストのエコノミークラスの2クラス構成になりました。一部のエコノミー席はいわゆるプレミアムエコノミー的な扱いとしてシートピッチが拡大されています。当該座席を選択するには追加費用USD75が必要ですが、ワンワールド上級会員及びアメリカン航空上級会員は無料で選択できます。でもな、わしゃビジネスクラスに乗りたいんじゃよ…
僕はワンワールドエメラルドの権力を振りかざし、非常口座席に陣取りました。通常JALやANAなら非常口座席の乗客に事前案内が来るのですが、特にそういった案内に来る感じもありませんでした(大丈夫なのか)。ほどなくしてドアクローズし、離陸へと向かいます。やはり成田の夕刻は混雑するようで、若干遅れながらのテイクオフとなりました。
エンタメは肘掛け下から取り出すタイプで、タッチパネル式。座席間でインスタントメッセージの送信も可能です。なお、メッセンジャーは日本語には対応していません。
食事の配給(失礼)は全部で4回、うち2回はちゃんとした食事、2回は軽食でした。米系航空会社、特に機内食は何かとディスられがちですが、今回僕が登場した感じではそんなにアレな感じでもなかったです(特にユナイテッドが叩かれることが多いですかね。なお、例の強制降機事件はこの旅行より後の話です)。
機内の空調について
同行者の過去の体験談によれば、学生時代にユナイテッド航空でアメリカに渡航した際、友人が寒さに耐えかねてCAにブランケットを頼んだところ、「一人1枚しかないわよ、それにこの時期は特に寒いんだから自衛しなさいよね!」的な事を高圧的に言われ、仕方なくホットコーヒーを何度も頼んで耐え忍んでいたのだとか。僕もその話を話半分に聞いていて、「そもそも機内で寒いとかあるか?」などと的はずれなことを考えていたのですが、図らずもこのフラグは後にきっちり回収されることになります。
さて、深夜のフライトは食事が終わると消灯され、青色のLED照明が薄暗く点灯するばかりとなりました。と、そこで先程空港で死にかけだった友人Jが苦悶の表情でやってきます。体調が悪いときのエコノミークラスは苦痛以外の何物でもありませんからね。本当は良くないのかもしれませんが、見かねて僕の席と交換し、友人Jに非常口座席を譲りました。残る友人たちは皆隣に並んだ席を押さえていたようで、軽く絡んでから友人Jが座っていた窓際席に滑り込みます。何とかベストポジションを見つけて一息ついていたのですが…
ところで皆さん、機内の空調ってどこから出てくるかご存知ですか?僕も今まであまり気にしたことはなかったのですが、基本的には壁際、座席の下と天井の読書灯部分に吹き出し口があることが多いんですよね。その吹き出し口が、丁度僕が足を伸ばしたあたりにあったんです。それも結構な勢いで空気が吹き出してくるもんで、最初は上着を足に掛けていたこともあってあまり気にならなかったのですが、上着の中にも吹き込んできて徐々に体が冷えてきてしまい、ついには機内で寒さに悶えるという残念な結果になってしまいました。しかし友人Jよくこれに耐えてたな。
無事入国、トランジットへ
時々うたた寝しつつ、映画「コマンドー」を眺めつつ(玄田さんには会えませんでしたが)時間を潰していると、機内が日の出をイメージしたようなオレンジ色にライトアップされ、朝食の時間となります。典型的な洋食を食べ終えて片付けが終わった頃、AA170便は北アメリカ大陸西海岸をロサンゼルスに向かって降下していきます。
日本とはスケールの違う山々や街を眼下に望みながら、トム・ブラッドレー国際空港に着陸です。ここでアメリカへ入国手続きしてから、国内線へ乗り継ぎます。複数個の関門がありましたが、誰も引っかかることなく無事入国完了。友人N良かったな!(笑)
さて、乗り継ぎの飛行機まで1時間程度の時間があったので、ひとりフラフラと歩きまわっていると、アメリカン航空アドミラルズクラブとカンタス航空共同運営の国際線ファーストクラスラウンジを発見。もちろん偵察に向かいます。非常に静かで窓も大きく、開放感に溢れたラウンジでした。驚いたのは、とある乗客のカバンからシーズー犬が顔を出していたこと。可愛かったですけど、鼻が短い種類の犬って気圧の変化に弱かったんじゃなかったか…?
AA1155:LAX〜LAS
さて、再び皆と合流し、続いてはAA1155:ボーイング737-800でおよそ1時間のフライトです。距離的には東京~大阪と同じくらいでしょうか。機窓から見える緑の割合がかなり少なかったですが、そもそもラスベガスって結構砂漠っぽい感じでしたね。特に記載するほどのこともない穏やかなフライトでしたね。ほどなくしてラスベガス・マッカラン国際空港に到着しました。空港の中なのにすでにカジノがある…!(笑)ここで、東からやってきた友人Kと合流します(実は彼、飛行機の到着時間を間違えて6時間ほど空港で暇をつぶしていたのだとか)。いやしかし…友人Kめっちゃ太ったな!(笑)
空港で荷物を回収して皆でタクシーに分乗し、今回宿泊するモンテカルロホテルに向かいます。
次回予告
次回は多分ラスベガス観光編です。ところで、夏休みは9月下旬に取得します。今回は、JALマイルを大放出してヨーロッパまでビジネスクラス航空券を発券し、それに加えてカイロ発券を組み合わせて、驚きの価格でヨーロッパ旅行を組み立てることに成功しました。これについても書いてみようと思います。
…ああ、あと香港についても書かなければ!