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FlyBeyond Ver.2.0

上質な空の旅を求めて試行錯誤

プレミアムエコノミーの使いどころを考える

※加筆修正しました

2017/04/24

2017/05/04

そもそもプレミアムエコノミーとは

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 またしても前回記事からかなりの時間が経過してしまい、やる気を疑われてしまいかねない状況ですが、日常生活の隙間を使ってマイルをコツコツ貯めたり、海外発券日本行きの格安航空券の検索をしたりしております。が、それについて語るのはまた別の機会にとっておくこととして、今回のテーマは国際線プレミアムエコノミークラスです。我々のような旅行者はこれをどう活用していけば良いのでしょうか。

 

  昨今の企業の海外出張スタイルが昔からかなり変わってきています。昔は「出張ならビジネス」だったのが、座席やサービスの高級化に合わせて値段も高くなり、エコノミークラスとは色々なものが雲泥の差を呈するようになってしまった今日のビジネスクラスを使うことはもはや普通ではなくなり、昨今の景気変動や経費削減の影響でしょうか、今では上席でも「エコノミークラスに限られる」という企業も多いのだとか。

 

 しかし、エコノミークラスと言えど、ビジネスでの利用=日程変更に柔軟に対応する必要があるため、ブッキングクラスの高い(=高価な)チケットを発券する必要があります。そこで、そういったビジネスクラスには乗れないけれどビジネス利用の優良顧客」を取り込もうという意図を持って、ヴァージンアトランティック航空が初めてプレミアムエコノミークラスを導入しました。他社もこの流れに追随し、現在に至ります。新規開発した座席を装備し、専用の運賃体系を用意する航空会社や、従来のエコノミークラスの前後感覚を拡張した座席を一部に用意して、比較的安価なアップグレード費用で対応する航空会社もあります。またANA、上級会員への特典として空席があれば開放しています(ちなみに、これの成功率ってどの位だろう?)航空会社によって色々と考え方が異なるようですね。

 

北米系航空会社はシートピッチのみの変更

 今回僕が利用する予定のアメリカン航空では、通常のエコノミークラスをMain Cabin、プレミアムエコノミー相当の座席と非常口座席ををMain Cabin Extraとして追加料金を支払えば選択できるようになっています。なお、Oneworldステイタス保持者は追加料金が無料となっています。やはり一般クラスに搭乗したときほどステイタスの威力が炸裂しますね(別記事にて詳述します)。デルタ航空Delta Comfort Plusとして、シートピッチの広いエコノミークラスを提供していますね。ただ、こちらの場合は、Gold Medallionを保持していてもアップグレードは無料ではありません。ただ、デルタは時々ビジネスクラス航空券を意味が分からないくらい安く販売している時があるので、これに関してはあまり真剣に検討する必要もないのかもしれません。頻繁にデルタに搭乗する方に話を聞いてみたいところですが

 

【2017/05/04追記】アメリカン航空B787-9に専用座席投入

www.traicy.com

 先ごろ、こんな記事がありました。やはり航空会社にとっては、ビジネスクラスよりも少ない面積で、フレックス利用をベースとした金額設定にしているプレミアムエコノミークラスは高利益率でオイシイんですね。ビジネス利用の企業からみれば航空券代が安くあがるのであればなんでも良いのでしょうが、普通利用者側から見ると、バカ正直にお金を払うと損になってしまう可能性もあります。研究を重ねて使い所を見極めていきたいですね。

 

専用座席・新運賃体系の航空会社が多い

 現在プレミアムエコノミーを導入している航空会社は多く、やはり「新型座席を導入しました!エコノミーより快適で、ビジネスより安価です!」と宣伝するとジェットセッターは興味を持たずにはいられないようです(笑)。現在ではANAの旅作をはじめ、いかに安価で購入するかが競うように研究されているというのは皆様も周知の事実かと思いますが(別記事にて詳述します)基本的には①シートピッチの拡大 ②リクライニング角の増大 ③空港での優先サービス ④高い柔軟性(原則的にブッキングクラスが高い)、といったものが料金に反映されているようです。

 

 しかし、全体的なシートの質がどれほど向上したかと言えは、やはりエコノミークラスの域を出ない、と考えて差し支えないでしょう。ANAの国内線プレミアムクラスやクラスJのイメージで間違いないかと思います。これは考え方にも寄りますが、近距離線用機材のリージョナルシートや旧型機材のビジネスクラスシートに割高な料金を払ったりするのも損した気分になってしまうので、近〜中距離搭乗で食事等に頓着がない、エコノミーよりも快適で寝れるのであれば問題ない、ブッキングクラスの高いチケットでFOP/PP等をできるだけ多く回収したい、という方はPY席を選択されたほうがいい場合もあることでしょう。すべからく値段と相談、ということになりますが

 

 そこで、ケーススタディとしてこんな題材を考えてみました。日本からのフライトを考えた時に、エコノミーではしんどいけれど、ビジネスが思った以上に割高になってしまう都市と言えば香港とシンガポールです。なので、こういったフライトでプレミアムエコノミー席の活用を検討してみたいと思います。

 

特典 VS 有償 ①日本~シンガポール

 まずは試しに6月某日に東京からシンガポールまで飛ぶことを考えてみましょう。キャセイパシフィック航空シンガポール航空JALANAエバー航空あたりでプレミアムエコノミーの最安値を検索してみると軒並み1012万円前後。一方ビジネスクラスは最安がキャセイ16万円程度~、シンガポール航空JALANA、エバーが23万円~26万円。うーむ、高い。しかし、HNDSINA350-900B777-300ERがデイリー運航していましたから、これを狙いに行くのは大いにアリかもしれません。でもそれだとCクラスに乗りたい気持ちが湧いてきてしまいますね(笑)。

 

 と、JALのオトクな運賃のページに期間限定・便限定、最安値99,000PYクラスで行くシンガポール往復というのがありました。これは捨てがたい。FOPJALマイルへの効率を考えるとJAL一択ですね(100%積算+ダイヤ保有だとボーナスマイル130%)。あれ、バンコク行きは112千円の表示が。通常だとシンガポール行きの方が安いはずなんですが

 

4月からも東南アジア5つの地区のプレミアムエコノミークラスおトクな運賃登場!

Special Saver E

予約期間

2017年3月8日~5月18日

 

設定期間

2017年4月1日~6月30日(日本ご出発分)

  • ご予約が最初の国際線搭乗日の29日以前の場合、ご予約後、7日以内に航空券のご購入が必要となります。
  • ご予約が最初の国際線搭乗日の28日~14日前の場合、ご予約後3日以内、ただし、最初の国際線搭乗日の14日前までに航空券のご購入が必要となります。
  • 搭乗区間マイルの100%がたまります!(予約クラス/E)
運賃例
  • 東京・大阪・名古屋発 バンコク行き 112,000円~
  • 東京・大阪・名古屋発 シンガポール行き 99,000円~
  • 東京・大阪・名古屋発 ハノイ行き 105,000円~
  • 東京・大阪・名古屋発 ジャカルタ行き 126,000円~
  • 東京・大阪・名古屋発 クアラルンプール行き 108,000円~

 

 では、特典航空券での発券に注目してみましょう。JALの国際線特典航空券早見表によれば、シンガポールはアジア2の枠で、PYは往復50,000マイル、ディスカウントマイルで39,00040,000マイル。これがビジネスだと通常80,000マイル、ディスカウントマイルでも60,000マイルです。

 

 東南アジア程度でビジネスクラス特典航空券は相対的に損だと思います(オセアニアやロシアも同額になっているので)。提携社特典航空券としてキャセイを選択すると往復63,000マイル。香港のラウンジが使えるという点と、A350-900を狙いにいけるという点では多少の利点はありますが、キャセイはシップチェンジが多いのであまりアテになりません。

 

 なお、福岡からだとギリギリ往復6,000マイルを切るので60,000マイルで済みますので、中国地方西部・九州圏の方々には悪くない話かもしれません。ただ、福岡からだと高い確率でリージョナルビジネスクラス。しかも、経由地を増やす、というのであれば韓国発券シンガポール行きビジネスクラスを購入するほうが約11万円とお安く上がります(ただ、朝鮮半島の情勢が情勢なのでアレですが)。

 

 ANAを調べてみると、こちらのほうが必要マイルが少なくて済みます。通常60,000マイル、ローシーズンが55,000マイル、ハイシーズンでも63,000マイルで、ANA Business Staggered。狙うならローシーズンですね(1マイルあたり約4.04.3円)。スターアライアンス提携社では通年60,000マイルとなります。

 

 ここまで調べてから、チャイナエアラインならビジネスクラスがなんと10万円程度で発券できると言う事実に気づいてショックを受けています。しかも便を選べばA350-900の最新型シートに乗れるというオマケ付き。デルタスカイマイルで発券するとシンガポールまで往復80,000マイル+諸税です。これがデルタ航空ビジネスクラスDelta Oneだと有償発券で約20万円、スカイマイル特典発券だと往復122,500マイル高いわ!やはり「貯めやすくて使いにくい」という評判は的を射ています。

 

特典 VS 有償 ②日本~香港線

 一旦気を取り直して、続いては香港です。JALのオトクな運賃(B777-200ER/SS2:SKY PREMIUM)とキャセイの割引運賃では最安が諸税込約10万円(ビジネスだと16万円程度)。シンガポール行きの限定運賃と同額、と言うのが少し引っかかりますがANAだとプレミアムエコノミーが導入されておらず、ビジネスのみで約15万円(これは流石に高すぎるので有償発券の検討対象から外します)。何も考えないのであれば「香港航空のビジネスクラス」という手もありますが、せっかくお金を出す以上はマイルもFOP/PPも回収しなければ気が済みません。

 

 これがマイルで特典発券するとなるとかなり話が変わります。というのは、JALで香港行きビジネスクラスの必要マイルは48,000マイル(曜日限定特典では40,000マイル)、JALマイルでキャセイビジネスクラスを発券すると通年42,000マイルですが、東京~香港間はBritish Airways Executive Clubで通年40,000Avios(往復)となっており、これがおそらく最安です(別記事参照)。これに対して、ANAで特典航空券を発券すると40,000マイル(ローシーズンだと35,000マイル、ハイシーズンでも43,000マイル)で済みます。スターアライアンス提携社でも通年40,000マイル。

 

 ただ私見ですが、ANAビジネスクラス特典発券はするべきではありませんなぜなら座席がANA Business Cradleだからです。僕はこれに金を払うorマイルを消費する価値を感じず、相対的に損だと考えます(ABCなら便を選べば国内線B787-8でも乗れますし)。なので、ビジネスの場合はBA Aviosキャセイの羽田発着B777-300ER(リージョナルシートとフルフラットシートが入り交じるA330-300と違い確実にフルフラットシートです)かエバー航空B777-300ERA330-300のフルフラットシートを特典で狙うのが順当ではないでしょうか。PYであればJAL便での特典発券もナシではない、というイメージです。

 

というわけで、実際に発券してみた

 昨年の修行でJMBダイヤモンドを取得したおかげで、e JALポイントが60,000ptほど(6万円相当!)手に入りましたが、正直使い所に悩んでいました。国内線や出張で使うのもなんだかなあ…というのもあり、せっかくOneWorld Emeraldもある今のうちに香港のキャセイパシフィック航空ファーストクラスラウンジに突撃しよう!と思い立ちまして、しばらく考えた結果、e JALポイント消費+実費にて思い切って購入してしまいました。往復8,386マイル/6,270FOPを獲得予定です(搭乗記はまだ別記事にて詳述します)。

 

次回予告

 3月にAAでラスベガスに行ってきたので、その時の搭乗記などを書こうと思います。OneWorld Emeraldの威力や如何に。