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上質な空の旅を求めて試行錯誤

出来るだけ安価で長距離ビジネスクラスに乗りたい8

特典(れいせい)と購入(じょうねつ)のあいだ

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 Book of Daysは名曲ですね。さて、今回のテーマはビジネスクラス航空券を手配するとき、特典航空券による発券と購入による発券、加えてマイル消費アップグレードのどれがお得なのかを判断する材料についての議論と事例研究のお話です。言うまでもなく、特典航空券で一番元が取れるのは長距離ファーストクラスですが(該当記事参照)、F席の設定がなくビジネスクラスが最上級座席である路線について考えてみたいと思います。

 

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 年中通して値段が高止まりしている路線

 僕の主観ですが、需要が高く値段の落ちにくいハワイに代表される島嶼部リゾート地や、北米・南米大陸など海を渡った遠隔地への航空券は特典航空券で発券するのがお得な場合が多いと考えます。

 

 航空会社にしてみれば、需要は常にありますから値段を下げなくともよいのです。そこに馬鹿正直にお金を払って航空会社を儲けさせるのはあまりいい気分ではありません。こういう路線こそ特典航空券を積極的に利用すべきだと考えます。

 

 しかし、得てしてこういう場合人は同じことを考えますから、予約が殺到したりして、乗りたい便になかなか上手くたどり着けないこともあるかもしれません。やはりこういうときには上級会員ステイタスがモノを言うのでしょう。

 

航空券価格が高い国から飛ぶ路線or片道航空券

 A国からB国に向かうルートについて「A国またはB国に拠点を置く航空会社の直行便で飛ぶ」というパターンと「別のC国に拠点を置く航空会社を用いてA国からC国を経由してB国へ向かう」というパターンを比較したとき、基本的には後者のほうが安く上がることが多いですよね(例外あり)。なので、やむを得ず直行便で行くしかない、というシチュエーションにおいては特典航空券を使うほうがお得だという場合もあると思います。

 

 発券地によっては航空券の価格が異様に高い場合があります。例えば、キャセイパシフィック航空で東京発香港行き往復ビジネスクラスチケットは約15万円程度(それでも高い!)ですが、これが香港発東京行き往復になるとなんと約22万円~36万円に跳ね上がってしまうのです。そんなバカな。なので、こういう場合は迷わずに特典航空券が良いと思います。

 

 また、通常片道購入ですと片道しか乗らないのに往復と同じ位の値段になる場合もありますが、特典航空券だと片道は半分のマイル消費で行けることが多いです。よって、海外発券で新発券地へ移動するための片道切符とか、一時帰国の為に渡航先から日本への航空券を発券する場合もこれに該当するでしょう。

 

同一ゾーン内の長距離路線に乗るorさらに乗り継ぐ

 現状、特典航空券はゾーン制度を採用している航空会社も多いと思います。通常発券すれば値段が違うはずのものが、同一ゾーン内にあることにより特典航空券発券に必要なマイル数が同じになる、という奇妙な現象が発生しています。この場合は明らかにその中の長距離側の目的地を目指して特典航空券を発券するのが良いですね。

 

 距離に応じてステップアップしていくタイプのものについては、WebFlyer内のMilage Calculatorにて距離を調節しながら、必要マイル数が変わる節目を超えず、最大となるようルートを検索する、という作業になると思います。

 

 また、これは検証が必要ですが、例えばANAで北米行きビジネスクラス特典航空券を発券する場合、最終目的地をニューヨーク(NYC)として、サンフランシスコ(SFO)やロサンゼルス(LAX)などの東海岸で一度降機してからニューヨークへ向かう特典航空券と、JFK直行便とで必要マイル数がどう変化するのでしょうか。もし同じだというのであれば、行きはロス、サンフランシスコ、シカゴと立ち寄りながらニューヨークを目指し、最後にニューヨークから日本へ直行便で帰る、という旅程と、ニューヨーク直行便往復の旅程で必要マイル数が一緒、という不可解な事態が発生するのですが

 

マイル使えない病?

 FFのエリクサーではないですが、コツコツ積み上げたマイルを使うのがだんだん億劫になってくる気持ちってあると思います。しかし使いドコロは必ずあります。後悔しないよう、日頃からの調査が重要ですね。

 

次回予告

 海外の航空会社にメールを送るとき、基本的には英語です。そう言えば、知人に「英語のビジネスメールの書き方を学べ」と言われていたので、ちょっと腰を据えて勉強してみようと思います。